ホームセンターの塗料売り場で、サビ止めと書かれた缶が10種類以上並んでいる。値段も色も容量もばらばらで、裏の説明を読んでも聞いたことのない言葉ばかり。結局どれを手に取ればいいのか分からないまま、売り場を離れてしまう。そんな経験はありませんか。
サビ止め塗料は、選び方を間違えても塗った直後には分かりません。差が出るのは半年後、1年後です。時間をかけて塗ったのに、翌年また同じ場所が茶色くなる。これがいちばんもったいない失敗です。
- 缶が多すぎて選べない
- 水性と油性のどちらがよいか
- サビの上から塗れる塗料は効くのか
- サビ止めだけで終えてよいのか
- どれくらいの量を買えばよいか

缶がずらっと並んでいて、値段も倍くらい違うんです。どれを選べばいいのか……

決めることは4つだけです。順番に絞っていけば、最後は1本に残りますよ。
私は工場で機械部品の塗装をして10年になります。鉄にサビ止めを塗る作業は毎日のことで、どの塗料をどう使い分けるかには理由があります。この記事では、サビ止め塗料が必要な理由をお伝えしたうえで、初心者が迷う4つの分かれ道を順番に解いていきます。読み終わるころには、売り場で手に取る1本が決まっています。
サビ止め塗料が必要な理由

選び方の前に、そもそもなぜサビ止めが要るのかをお伝えします。ここがあいまいなままだと、売り場で「上塗りだけでいいか」と迷い、結局いちばん高くつく選択をしてしまいます。サビ止めと上塗りは、役目がまったく違う塗料です。理由を3つに分けてお伝えします。

上塗りは鉄のサビを止められない
ふつうの上塗り塗料の役目は、色を付けることと、紫外線や雨から塗膜を守ることです。鉄そのものを守る役目は持っていません。
上塗りを厚く塗れば大丈夫だろうと考えたくなりますが、これは効きません。塗膜には目に見えない小さな隙間があり、水分と酸素はそこを通ります。上塗りをどれだけ重ねても、通ってきた水分が鉄に触れればサビは始まります。
| 比べる点 | サビ止め | 上塗り |
|---|---|---|
| 守る相手 | 下の鉄 | 自分の塗膜 |
| 主な役目 | サビの発生を抑える | 色を付ける 紫外線を防ぐ |
| 弱いもの | 紫外線 | 下からのサビ |
| 塗る順番 | 先 | 後 |
「サビの上から塗れる」「さび止め塗装不要」と書かれた鉄部用の塗料が売られています。防サビの成分を含んでいて、下塗りと上塗りを1本でまかなう作りです。カンペハピオの油性鉄部用Sなどがこれにあたります。
この記事は、サビ止めと上塗りを分けて塗るやり方を基本として説明します。1本で済ませたい場合は、缶にその表示があるかを確かめてください。
サビを抑える顔料が入っている
サビ止め塗料と普通の塗料の違いは、中に入っている粉にあります。サビ止めには、色を付けるためではなくサビを抑えるために選ばれた粉が入っています。
今いちばん多く使われているのはリン酸亜鉛系で、ほかに亜鉛末を使ったものもあります。サビ止め塗料には、この防サビの粉と、色を付けるための粉の両方が入っています。赤茶色のサビ止めが多いのは、色を付ける側にベンガラという赤い粉が使われてきたためです。
| 粉の名前 | 役目 |
|---|---|
| リン酸亜鉛 | サビを抑える 今いちばん多い |
| 亜鉛末 | サビを抑える |
| ベンガラ | 赤茶色に着色する |
| 酸化チタン | 白く着色する |
色と防サビの力は別の話です。灰色や白のサビ止めもあり、色が違うから効きが弱いということはありません。どの色を選ぶかは、この記事の後半でお伝えします。
防サビの粉は、木部用や室内壁用の塗料には入っていません。鉄に塗るなら、缶に「さび止め」または「鉄部用」と書かれたものを選んでください。手近にあった塗料で代用すると、防サビの役目を果たしません。
サビは塗膜の下で広がり続ける
サビのやっかいなところは、いったん始まると表面から見えないまま進むことです。塗膜の下で鉄が膨らみ、その力で塗膜を内側から押し上げます。
- 数か月後 → 塗った面にぽつぽつと茶色い点が浮く
- 半年ほど → 点のまわりの塗膜が膨らむ
- 1年ほど → 膨らんだところが割れて塗膜がめくれる
- その後 → めくれた縁から水が入り、範囲が広がる
こうなると、塗り直すには上塗りごと落とすところからやり直しになります。最初にサビ止めを1本足すほうが、手間も費用も少なく済みます。
逆に言えば、サビ止めがきちんと入っていれば、上塗りが色あせてきても中の鉄は守られています。その状態なら、軽く表面を整えて上塗りを重ねるだけで直せます。サビ止めは、次の塗り替えを軽くするための投資でもあります。
初心者が迷う4つの分かれ道

ここからが本題です。塗料を選ぶときに迷うポイントは、実は4つしかありません。しかも、それぞれに決め手となる条件があります。上から順番に答えていけば、選ぶべき1本が自然に絞られます。難しい言葉が出てきますが、覚える必要はありません。どちらを選ぶかだけ分かれば十分です。

分かれ道1 水性か油性か
最初の分かれ道です。決め手は好みではなく、缶の表示と、においを出せる場所かどうかです。
| 比べる点 | 油性 | 水性 |
|---|---|---|
| 塗膜の厚み | 厚くなりやすい | 油性より薄い製品が多い |
| サビへの強さ | 強い製品が多い | 製品による差が大きい |
| におい | 強い | 少ない |
| 乾く速さ | 遅い | 速い |
| 道具の片付け | うすめ液が要る | 水で洗える |
| 屋外で使えるか | 缶の表示で確かめる | 缶の表示で確かめる |
先に確かめるのは、缶に「屋内外用」または「屋外用」と書かれているかどうかです。屋外に使えるかどうかは、水性か油性かでは決まりません。屋外に対応した水性のサビ止めも売られています。なお、物置のように表面がメッキの相手には、メッキに対応した下塗りが要ります。手順は物置塗装DIYの8つの手順と電動工具の出番で解説しています。
そのうえで屋外を塗るなら、油性が無難です。膜が厚くなる分だけ水分をはね返す力が強く、雨ざらしの場所で差が出ます。ただし、においが強く、乾くまでに時間がかかります。上塗りも含めた選び分けは水性ペンキと油性ペンキの違いと初心者の選び方で解説しています。
- まず見る → 缶に屋内外用か屋外用の表示があるか
- 屋外で風が通る場所 → 油性が無難
- 屋外だが風が通りにくい場所 → 屋外に使える水性
- 室内 → 水性
ベランダのように、屋外だが風が通りにくい場所であれば、屋外に使える水性を選んでおくと作業が楽になります。近所への配慮という意味でも、においの少ないほうが安心です。
室内で塗るなら水性にしてください。換気しにくい室内で油性を使うと、においで気分が悪くなることがあります。室内の棚や小物であれば、雨に当たらないため水性でも十分に持ちます。
分かれ道2 サビを落とすか上から塗るか
2つ目の分かれ道です。サビ止め塗料には、下地をきれいにしてから塗る普通のタイプと、サビの上からそのまま塗れるタイプの2種類があります。

サビの上から塗れる製品は、1種類ではありません。赤サビを進みにくい黒い膜に変える「サビ転換型」のほかに、防サビの成分を含んでいてサビ止めと上塗りを兼ねるものもあります。ホームセンターではサビキラーやカンペハピオの油性鉄部用Sといった商品が並んでいます。
どちらのタイプかで、そのあとの作業が変わります。上塗りが要るのか、それで仕上げてよいのかを缶で確かめてください。
- ブラシが届く場所のサビ → 落としてから普通のサビ止め
- 手が入らない細い隙間 → サビ転換型
- 入り組んだ金具や溶接まわり → サビ転換型
- 広い平らな面 → 落としてから普通のサビ止め
ここは誤解が多いところなので、はっきりお伝えします。サビ転換型は、サビを落とさなくてよい塗料ではありません。浮いてぼろぼろになったサビは、どのタイプでも落とす必要があります。上から塗れるというのは、細かい隙間に残った薄いサビまで完全に取り切らなくてよい、という意味です。
私が現場で使い分けている基準は単純です。ブラシやサンドペーパーが物理的に届く場所なら、落としてから普通のサビ止めを塗る。届かない場所だけ転換型に頼る。この順番を逆にすると、持ちが落ちます。
サビの落とし方は鉄のサビの落とし方と4つの方法の比べ方で、手で落とすのが難しいときの判断はサビ落としに電動工具が必要な3つの条件で解説しています。
分かれ道3 1液か2液か
3つ目の分かれ道は、迷う必要がありません。DIYなら1液型を選んでください。
| 比べる点 | 1液型 | 2液型 |
|---|---|---|
| 使い方 | 缶を開けて混ぜるだけ | 硬化剤を量って混ぜる |
| 使える時間 | ふたを閉めれば次回も使える | 混ぜたら数時間で固まる |
| 耐久性 | 十分 | より高い |
| 値段 | 手ごろ | 高い |
| 向いている人 | DIY全般 | 職人 業務用 |
2液型は、主剤に硬化剤を混ぜて化学反応で固める塗料です。耐久性は確かに上ですが、混ぜた分を数時間で塗り切らないと、缶の中で固まって捨てるしかなくなります。門扉1枚を塗るのに丸一日かける作業では、途中で休憩も入ります。
混ぜる比率も製品ごとに決まっていて、目分量では反応しきりません。工場でも量りを使って計量しています。家庭でそこまでやる意味は薄く、1液型で十分に持ちます。
分かれ道4 サビ止めだけで終えるか
最後の分かれ道です。サビ止めを塗ったら、必ず上塗りまで進めてください。ここで終えてはいけません。
サビ止めだけで作業を終える人は少なくありません。赤茶色や灰色のままでも塗った感じにはなりますし、乾けば手に付きません。ところが、サビ止め塗料は紫外線に弱く作られています。
- 日の当たる面から表面が粉っぽくなる
- 指でこすると色が付く状態になる
- 膜がやせて、守る力が落ちる
- 結局サビが出て、最初からやり直しになる
サビ止めは鉄を守り、上塗りはサビ止めを守る。この2段構えではじめて長持ちします。予算が足りないなら、サビ止めと上塗りを両方買える範囲まで塗る面積を減らしてください。中途半端に広く塗るより、そのほうが結果は良くなります。
上塗りと合わせる3つの注意点

サビ止めが決まったら、次は上塗りとの組み合わせです。ここでつまずく人が多く、しかも失敗しても原因が分かりにくい部分です。せっかく良いサビ止めを選んでも、合わせ方を間違えると持ちません。押さえておく点を3つお伝えします。
注意1 油性のサビ止めに水性を重ねてよい
よくある心配から先に片付けます。油性のサビ止めの上に、水性の上塗りを重ねられます。下が完全に乾いていれば問題ありません。
逆の組み合わせは製品しだいです。水性のサビ止めの上に油性の上塗りを重ねると、上塗りに含まれる溶剤が下の塗膜を溶かし、しわが寄ることがあります。一方で、油性の上塗りに対応した水性のサビ止めもあります。
| 下のサビ止め | 上に水性 | 上に油性 |
|---|---|---|
| 油性 | 塗れる | 塗れる |
| 水性 | 塗れる | 対応と書かれていれば塗れる |
屋外で使うなら、油性のサビ止めに油性の上塗りをそろえるのがいちばん確実です。においが気になる場所だけ、油性のサビ止めに水性の上塗りという組み合わせを選んでください。
注意2 メーカーをそろえる
同じメーカーのサビ止めと上塗りを選ぶと、相性で悩む場面がなくなります。メーカーは自社の下塗りと上塗りを組み合わせて試験しているため、缶やカタログに「この下塗りにはこの上塗り」という指定が載っています。
売り場では、同じシリーズの缶が並んで置かれていることがほとんどです。サビ止めを手に取ったら、同じ棚にある同じブランドの上塗りを一緒にかごへ入れる。これだけで、組み合わせの失敗はほぼ防げます。
安いからという理由で別メーカーを混ぜると、うまくいくこともありますが、確かめる手段がありません。数百円の差のために、1年後にやり直す手間をかけることになります。
注意3 上塗りまでの日数を守る
これがいちばん知られていない注意点です。サビ止めを塗ったあと、上塗りまでに空けてよい日数には上限があります。乾けばいつでも重ねられる、というわけではありません。

とくにエポキシ系のサビ止めは、時間とともに塗膜の反応が進んで表面が締まっていきます。締まりきったあとに上塗りを乗せると、食い付きが落ちます。「7日以内」のように上限を決めている製品があります。
- エポキシ系 → 7日以内などの上限がある製品が多い
- 油性系 → 上限がない製品もあるが汚れが付く前に塗る
- どの種類も → 缶の「塗り重ね間隔」を最優先する
- 上限を超えた場合 → 表面を軽く研いでから上塗りする
週末に作業する場合、土曜にサビ止め、日曜に上塗りという流れが組みやすくなります。天気が崩れて翌週に持ち越すときは、缶の塗り重ね間隔を確かめてください。上限は製品ごとに違い、数時間のものから数か月のものまであります。
サビ止め塗料の量と値段の目安

選ぶ種類が決まったら、最後は容量です。塗料は余らせても次に使いにくく、足りなければ作業が中断します。缶には塗れる面積が書かれているので、それを読めば必要な量は計算できます。読み方と、身近なものに必要な量をお伝えします。
缶に書いてある塗れる面積
多くのサビ止め塗料の缶には、「塗り面積」「標準塗坪」「標準塗布量」といった目安が書かれています。ただし、この数字をそのまま信じると足りなくなります。読み違えやすい点が2つあるためです。
1つ目は、何回塗ったときの数字かが製品で違うことです。1回塗りで書かれているものもあれば、2回塗りで書かれているものもあります。1回塗りで10平方メートルの製品なら、2回重ねて塗ったとき仕上げられるのは5平方メートル分までです。
2つ目は、丸いものは見た目より表面積が大きいことです。丸いパイプを正面から見ると、幅の分だけの帯に見えます。ところが実際に塗るのは裏側まで一周で、一周の長さは幅のおよそ3倍あります。正面から見た大きさで計算すると、3分の1しか数えていないことになります。ベランダの手すりで缶の大きさを決める計算の例は、ベランダの手すり塗装はDIYでできる|内側なら業者はいらないに載せています。
| 塗るもの | 塗り方 | 仕上げられる大きさ |
|---|---|---|
| 平らな面 | 1回塗り | 10平方メートル |
| 平らな面 | 2回塗り | 5平方メートル |
| 丸いパイプ | 2回塗り | 正面から見て1.6平方メートルほど |
ここに、刷毛に残る分と、格子の隙間からこぼれる分が加わります。計算で出した量に1.2倍をかけておけば、作業の途中で足りなくなることはなくなります。
門扉やラックに必要な量
実際にDIYで塗る機会が多いものについて、目安をまとめました。いずれも2回塗ることを前提にしています。
| 塗るもの | サビ止めの目安 | 買う容量 |
|---|---|---|
| 郵便受け | 100mL以下 | 0.2L |
| 物干し台 | 300mLほど | 0.7L |
| スチールラック | 400mLほど | 0.7L |
| 門扉 扉1枚 | 500mLほど | 0.7L |
| 門扉 扉2枚 | 900mLほど | 1.6L |
迷ったら、ひとつ上の容量を選んでください。足りずに買い足すと、色や製造時期が変わって仕上がりに差が出ることがあります。余った分は、ふたを密閉すれば次の塗り替えまで保存できます。
値段の相場は1000円から2000円
家庭で使う0.7L前後のサビ止め塗料であれば、1000円から2000円ほどが相場です。DIY全体の費用から見れば、大きな出費ではありません。
- サビ止め塗料 0.7L → 1500円ほど
- 屋外用の上塗り塗料 0.7L → 2000円ほど
- 刷毛 2本 → 1000円ほど
- サビ落としと養生の道具 → 1500円ほど
合計で6000円ほどです。サビ止めを省いて節約できるのは1500円ですが、早く塗り替えることになれば、材料費と作業の時間がまた必要になります。
刷毛の選び方は初心者向け刷毛の選び方と失敗しない5つの基準で、下地処理の道具は塗装の下地処理の7つ道具とむだのない予算で解説しています。
サビ止め塗料のよくある質問

売り場や作業中によく出てくる疑問をまとめました。どれも実際に迷いやすい点です。
サビ止め塗料はどこで買えるか
ホームセンターの塗料売り場で一般的に扱われています。上塗り塗料と同じ棚か、その下の段に並んでいることが多い商品です。ただし、置いてある商品や容量は店によって違います。
売り場で選ぶ利点は、缶を手に取って表示を読めることです。塗れる面積、塗り重ね間隔、対応する素材。この3つはその場で確認できます。100円ショップにサビ止め塗料はほとんど置かれていません。
サビの上から塗れる塗料は本当に効くか
効きますが、条件があります。浮いたサビやめくれた塗膜は、どの製品でも先に落とす必要があります。
ぼろぼろの層の上に塗ると、塗料はその層に乗っているだけになります。下の層ごとはがれれば、塗膜も一緒に落ちます。手が入らない隙間に残った薄いサビに対して使うのが、本来の使い方です。また、上塗りが要るものと、それで仕上げてよいものがあります。缶の表示で確かめてください。
サビ止めを塗ったのにまた錆びたのはなぜか
よくある原因は4つです。心当たりのあるものを探してみてください。
- サビの落とし残しがあった
- 塗る前に脱脂をしていなかった
- サビ止めのまま上塗りをしていなかった
- 塗膜に傷が付き、そこから始まった
いちばん多いのは1つ目です。サビは見えている範囲より広がっていることがあり、茶色く見える部分だけ落としても取り切れていません。サビの縁から2cmほど外側まで落とすと、取り残しが減ります。
スプレータイプでもよいか
細かい部品や、刷毛が入りにくい形のものには向いています。一方で、屋外の門扉やフェンスのような大きなものにはすすめません。
理由は2つあります。ひとつは風で飛ぶこと。隣家の車や外壁に付けば、洗っても落ちません。もうひとつは膜が薄くなりやすいことです。屋外で長く持たせたい場所は、刷毛で厚みをつけて塗ってください。
アルミやステンレスにも塗るべきか
鉄用のサビ止めは要りません。アルミもステンレスも、鉄のような赤茶色のサビは出にくい金属です。代わりに必要なのは密着プライマーで、これは役目がまったく違う塗料です。窓のアルミサッシも同じで、手順はアルミサッシ塗装の8つの手順と塗らない5つの場所にまとめています。金属以外では、カラーボックスのような化粧板にも密着プライマーを使います。使い方はカラーボックス塗装の下地処理と7つの手順で解説しています。
| 素材 | 先に塗るもの | ねらい |
|---|---|---|
| 鉄 | サビ止め塗料 | サビを抑える |
| アルミ | 密着プライマー | 塗料を定着させる |
| ステンレス | 密着プライマー | 塗料を定着させる |
| 亜鉛メッキ | メッキ対応の下塗り | 定着させて白サビを抑える |
素材の見分け方は門扉の塗装をDIYする7つの手順と道具の選び方でくわしく解説しています。
余ったサビ止め塗料は保存できるか
1液型なら、条件しだいで次の塗り替えまで持ちます。缶のふちに付いた塗料をふき取ってからふたを閉め、直射日光の当たらない涼しい場所に立てて置いてください。凍る場所と、高温になる場所は避けます。
ただし、開封したあとの保存期間は製品が保証していません。次に使うときは、かたまり、皮の張り、分離、異臭がないかを先に確かめてください。問題がなければ、よくかき混ぜてから使います。底に沈んだ粉が混ざっていないと、防サビの役目を果たしません。もう使えない状態になっていたら、ペンキの捨て方と水性と油性の分かれ道をご覧ください。
サビ止めの色は何色を選べばよいか
上塗りの色から逆に決めてください。サビ止めの色は仕上がりに残りませんが、薄い色の上塗りを塗るときは、下が透けます。
- 上塗りが白やクリーム色 → 灰色や白のサビ止め
- 上塗りが黒や濃い茶色 → 赤茶色でも灰色でもよい
- 上塗りが緑や青 → 灰色のサビ止め
赤茶色のサビ止めの上に白を塗ると、2回重ねてもうっすら赤みが残ることがあります。仕上げの色が薄いときは、最初から灰色か白のサビ止めを選んでおくと、上塗りの回数が減ります。
まとめ

サビ止め塗料は、缶の数ほど選択肢があるわけではありません。塗料を選ぶときに決めることは4つだけです。屋外用の表示を確かめて油性か水性かを決め、ブラシが届くならサビを落としてから、DIYなら1液型、そして必ず上塗りまで進める。この順番で絞れば、売り場で迷う時間はなくなります。
- ふつうの上塗りは鉄のサビを止められない
- 屋外用の表示を先に確かめる
- 屋外は油性 室内は水性が基本
- ブラシが届く場所はサビを落とす
- DIYは1液型で十分
- サビ止めだけで終えない
- 塗り重ね間隔は缶で確かめる
- 容量は迷ったらひとつ上を選ぶ

屋外の門扉だから油性の1液型ですね。上塗りも同じ棚から選びます。

その通りです。あとは土曜にサビ止め、日曜に上塗り。この流れなら日数も守れますよ。
塗料が決まったら、次は下地です。どれだけよいサビ止めを選んでも、下地が汚れたままでは食い付きません。道具のそろえ方は塗装の下地処理の7つ道具とむだのない予算を、実際の塗装手順は門扉の塗装をDIYする7つの手順と道具の選び方をあわせてご覧ください。

